テレビで大気の状態が不安定だと警報が鳴っていた。
ワイドショーに飽きてテレビを消して寝室に戻る。
稲妻が光った。雷雨になるみたい。
稲光、大好き。
安全な部屋から見る光の芸術にうっとりしり。
ちょっと雷が落ちて家電が壊れそうなのを気にして外を見る。
黒い雲がもくもく迫ってきて風が強くなってきた。
ピカピカ稲光、でも目を逸らした途端に光る悔しい。
ゴロゴロと雷鳴が響く、やっぱり怖い。近い、近くに落ちたらどうしよう。
不自然に綿毛が強い風で舞っている。
アザミの綿毛だと思うけど、雷の緊張感がふと緩んでしまう。
黒い雲で覆われて雨が降り出してもまだ待っている綿毛、不思議な光景。
雨が強くなって窓を閉めて窓越しに眺めているけど、稲光は遠くに行ってしまったらしい。
西から晴れてきた。
もう綿毛も雨に濡れて地面に落ちちゃったみたい。
風が涼しくなった。
最後の雷鳴が響いた。
梅雨明け宣言されてないけど、もう明けてるよね。
